墨の滴る情熱が紙面を舞う。
文字一つに込められた感情、その緻密で奥深い世界を探求する姿勢。
匿名文字でなく、美術、あるいは
一つの表現としての「書」を生み出す技術。
時代は変わり書世界も変遷する。
かつて実用的な要素が強かった「書」が美術としての位置を獲得する中で、私は一つの課題を常に胸に抱いている。
「何の為に、誰の為に書いているのか」
息子たち、両親、兄、そして故郷である高知へ向けた深い愛情は、強い絆から生まれたものである。
その絆は、独創的な「春闌の書」を生み出し原動力ともなった。
私の作る「書」は、ただの伝統や格式ではない。
伝統的からモダンまで、多岐にわたる技術とスタイルを融合させ多くを学び、多くを書き、多くを表現し一人の人間として、常に正しき道をひたすら歩んでいく。
私が創り上げる「書」が、暮らしに寄り添い、時にはその心の癒し、人々の心がなごむ「書」を目指し豊かな風景を紡いで行く。
そして、次世代にもその魅力を伝えていきたい。
それが、私の書く理由、そして、書道の世界への深い愛情とこだわりなのだ。
山沖春闌(やまおき しゅんらん)
Shunran Yamaoki
1948年 | 高知県生まれ。6歳より書を始める |
1982年 | 独学で筆耕業を始める |
1987年 | 岩田正直先生に師事 |
1989年 | 埼玉県道人連盟教授資格取得、書道研究墨晨社漢字部師範 |
1990年 | フリーとなり「春闌」設立 |
2010年 | 高知県立坂本龍馬記念館 館長のお声掛りで同館にて個展開催 |
2011年 | デザイン筆耕春らん株式会社として法人化 |
2012年 | 「第34回日本美術の輸出展」in Art Gent 2012 ベルギー展出展 |
2014年 | 第30回 産経国際書展新春展会友奨励賞(1月)「水」 |
2014年 | 第31回 産経国際書展会友奨励賞(7月)「野に在りて」 |
2016年 | 第33回 産経国際書展無鑑査会員特別奨励賞「室生犀星の詩」 |
2020年 | 第34回 産経国際書展新春展 超大作出品ギャラリートーク |
・デザイン筆耕春らん株式会社 代表取締役
・産経国際書会審査会員
・公募インテリアの書展 同人
・インテリアの書「風の会」主宰
・個展・グループ展 多数
・高知県人会幹事 土佐二十日会会員
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